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泉美木蘭
2016.3.3 07:40

安倍首相は、アメリカ製答弁ロボットなのですか?

「保育園落ちた日本死ね」を国会で読み上げられた安倍首相は、
「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」
などと答弁して、まともに向き合う気がないことを改めて示した。

「子供の貧困対策基金」の問題では、2千万円弱しか集まらない
寄付金の広告宣伝費に、2億円も!? 内訳を見てみたら、

広告代理店に6500万円、
ホームページ作成に3000万円、
インターネットの広告代金7000万円・・・

頭がくらくらする。
単に、営利目的の広告業界を潤わせただけじゃないか。
お菓子の袋をごそごそしながら「お腹すいた」と訴える子供の
映像を見て、まさか安倍首相は
「顔にモザイクが入っている以上、実際本当に貧困かどうか、
確認しようがない」
とでも答弁するつもりなのだろうか?

与党理事らとの会食の席で、安倍首相は、
「答弁ロボットがあったらいいなあ」
などとぼやき、菅官房長官から「そのほうが冷静に答弁できる」と
からかわれるシーンがあったそうだ。
一国の首相がどれだけふざけてるんだと思ったけれど、
実は安倍首相は、わざわざそんなロボット用意しなくても、
すでに自分自身が、心を痛めることも、情を持つこともない、
冷血な「答弁ロボット」だったのでは?


先日は、エジプトのシシ大統領との来日会談後、
「両国の友好関係を深め、テロ対策で協力していく」とし、
『エジプトの民主化支援』のため、官民で2兆円規模の経済協力、
カイロの電力供給や空港整備などインフラに540億円の融資、
今後5年間で2500人の留学生受け入れなどを発表していたが、
正直言って、そこ、優先してお金使うところなの? と思った。

そもそも、シシ大統領はエジプトの『アラブの春』を軍事クーデターで
ぶっつぶして国民を押さえ込んでいる強権で、
活動家は大量に虐殺しているし、民間人も「反政府」とわかれば
容赦なく拘束、数千人規模の市民が拷問されている状態だ。
この政権にプレゼントする2兆円の名目が『民主化支援』?
なんか、おかしくない?
「民主化」とさえ言っておけば善人に見えるから?
それとも、「アメリカみたいなこと」をしたいから?
安倍首相は、アメリカ製答弁ロボットなのですか?
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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